院長・スタッフ紹介|狭山市入間川で歯科・歯医者をお探しの方はさくらんぼ歯科医院まで

時間
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14:30~18:00

…14:30~17:00
休診日…火曜午後、木曜、日曜午後、祝日

〒350-1305
埼玉県狭山市入間川2-5-7
メディカルプラザ2F

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院長紹介

院長あいさつ

院長 関屋 高光

私は今年(2018年)で60歳になります。最初は都の西北にある大学の文学部に入り、卒業もせずに雪が見たくなったなんて言って雪国の大学の歯学部に入り直し、歯学部を卒業した時には30歳を過ぎていました。
歯医者になってからも生来の好奇心と放浪癖から南へ北へと色々な所で生活しました。歯医者を辞めて教師あるいは小説家になろうと実際その準備をした時期もありました。人生には様々な困難に出会い悩み苦しむ事もありますが、平平凡凡で単調な毎日に疲れ果て生きているのがいやになる事もあります。
私は毎日仕事が楽しくてしょうがないと語る人を見ると「えー、そんな人もいるんか」といつも羨ましく思っていました。実は私は自分の仕事があまり好きではありませんでした。気の小さい自分にはこの仕事は責任が重過ぎて向いてないと思っていました。なんでこの仕事を選んだのかといつも後悔していました。それでも何とか仕事を続け歳を重ねていくうちに、自分の仕事に敬意を持ち、愛着が持てるようになってきました。それは人生や仕事の経験を積むに従って仕事の本質というものが見えてきて仕事が楽しくなってきたからです。

私が自分の仕事の本質と思うのは深い洞察力と謙虚な態度です。私が仕事において最も強くストレスを感じていたのは初めて出会う患者さんへの対応でした。初対面の時、人は意識するしないにかかわらず強いストレスがかかるものです。患者さんの立場からすればどんな歯医者だろう、痛くしないだろうか、怒られやしないだろうかと不安に怯えているのでしょうが、歯医者の私も同じ気持ちなのです。相手はどんな人でどんな難しい問題を抱えてるのだろうか。未知のものへの不安というものは誰しも持ちますよね。この不安を解消してくれるのがこの洞察力です。

洞察力とは速やかに、しかも正確に患者さんの状態を把握し、その人が口に出さない内面の部分も理解する力のことです。どこが痛いのか、どこが不調なのか、何が原因なのか、それを瞬時に適確に判断し、速やかに痛みや不調を解決し、今後どうしたらそのような事態を防げるかを指導してあげるには第一に鋭い洞察力が必要なのです。患者さんが何を望んでいるのかは患者さんそれぞれです。治療においてもマニュアルはありますが、万人に通じるマニュアルはありません。通例の治療法が誰にでも、あるいはどんな場合にも通用するわけではないのです。極端な言い方をすれば百人いれば百人それぞれの治療のやり方が必要なのかもしれません。そのためには歯や歯肉の状態の把握だけではなく、その人の内面、つまりその人の性格、心の状態を理解する洞察力が必要となってきます。私の場合この洞察力が経験によって徐々に養われ仕事における不安をやわらげてくれるようになったのです。

次に謙虚な態度について話します。私達のように専門的な仕事をする人間が陥りやすいのは、こちらが正しいのだという考えに固執しがちだという事です。こちらはセオリー通りにやっているのだから間違いない、素人は口を出さないで欲しいという考えを持っていると、患者さんとの距離が広がってしまう事がままあります。むし歯があれば削って詰めなければいけない。むし歯が深く神経に強い炎症が及んでいるなら神経を取らなければいけない。歯がグラグラしていて痛くて食事ができなければ抜かなければいけない。歯を抜いたらブリッジやインプラントや入れ歯をいれなければならない、あるいはいれた方が良い。歯を削る事も神経を取る事も歯を抜く事も、入れ歯を作っていれる事もこれは学問的に裏付けられた正当な治療行為であります。これを行えなければ私達歯医者はほとんど無力となり、患者さんの希望に応えるのが難しくなってきます。しかし、・・・・・しなければならないという言葉や行為には慎重さが必要です。果たして必ず・・・・しなければならないのでしょうか。患者さんは本当にそれを望んでいるのか、それを行えば喜んでくれるのか。ここで必要なのが謙虚な態度です。患者さんとよく対話して治療のメリット・デメリットを深く説明した上で、同意を得て治療行為に及ばなければ患者さんの本当の望みに応えられません。大概は「そうします。」「先生に任せます。」と同意を得て治療を始めますが、問題は患者さんのはっきりした同意が得られない場合です。
「先生、どうしても神経を取りたくありません。」
「先生、どうしても歯を抜きたくありません。」
こう言われた時どうすればよいのでしょう。
「神経を取らなければ治りませんよ。」
「歯を抜かなければちゃんと食事できませんよ。」
「私の言う事がきけなければ治療はできません。他の歯医者に行って下さい。」
こう言えば歯医者としては楽です。しかし患者さんはどうすればよいのでしょう。他に当てがあるのでしょうか。どこに行けばよいのでしょう。途方にくれてしまいます。

ここで歯医者はもう一度謙虚な気持ちになって反省してみなければなりません。患者さんに自分の治療方針を強いたり、逆に治療を断る事は専門家として、自分だけが正しいという傲慢な態度ではないのかと。セオリー通りの治療を拒むこの患者さんはなぜ拒むのだろう。まずここをしっかりとした洞察力によって理解できれば道は切り開けます。歯の神経を取るのは痛いのではないかと怯えているのか。歯の神経を取ると歯がダメになるのではないかと不安に駆られているのか。歯を抜くのは過去に痛い思いをしてそのトラウマから抜け出せないからなのか。最後に一本残った歯なので抜きたくないのか。患者さんの拒む理由さえわかればそれを解決してあげればよいので物事は前進するはずです。

それでも原因や理由がわからない時はどうしましょう。どうやれば神経を取らずに痛みをなくせるのか、どうやればグラグラした歯で食事ができるようになるのか。それは歯医者は専門家として大いに頭を悩ませる事ですが、腕の見せ所でもあるでしょう。

私は正確な洞察力と謙虚な態度を歯医者としての道しるべとして日々努力しているつもりですが、来院されている患者さんはどう思ったり感じたりしているかはわかりません。全く正反対だと思っている人も多々いらっしゃるかもしれません。期待に応えられなかった人達には申し訳ありませんでしたと頭を下げるしかありません。

院長:関屋 高光(せきや たかみつ)

経歴

  • 1958年7月 宮崎県日南市生まれ
  • 1982年 新潟大学歯学部 入学
  • 1990年 新潟大学歯学部 卒業
  • 宮崎県三股町、青森県青森市、五所川原市等で勤務医を経て
  • 2004年 さくらんぼ歯科医院 開業

その他

  • 座右の銘:急がば回れ
    趣味:歩くことが好きで、車も自転車も使わない生活を楽しんでいます。スポーツは、ジム通いやテニスをしています。

所属

  • 日本歯科医師会会員
  • 埼玉県障害者歯科相談医

スタッフ紹介

スタッフ人数

常勤歯科医師 1人 歯科衛生士 4人 歯科助手 1人

合計 6人
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